POGと重賞の展望を徒然と

タスティエーラとタイトルホルダーがお気に入りです

2023クラシック_牝馬評価

牝馬

桜花賞

C〈アリスヴェリテ〉キズナXルミエールヴェリテ 

7/3の新馬戦は小倉1800。1:50.6と平凡なタイムだが、上り3F35.2後2F11.8-11.6とまあまあな脚。

9/24の野路菊S2:00.5とファントムシーフ相手に2着。上り34.1とそれなりの脚。

ただ、勝馬が強すぎて霞んでいた。

10/29のG3アルテミスSはクビクビ差の3着。ここも前走同様スローの逃げで粘った。

1:33.9のタイムは決して悪くなくよく食い下がった。

上りは勝ち馬ラヴェルと0.9、2着リバティアイランドと0.6差と切れ味には劣った。

消耗戦希望。正直中距離向きな馬だ。フローラSなら面白い。

 

C〈アロマデローサ〉キンシャサノキセキXローズウィスパー

7/10の新馬戦は小倉1200mで1:09.5。特筆するタイムではないが、上り34.4は11.7-11.6-11.4ときれいな加速ラップ。末脚は重賞級。

9/17のききょうS1:20.4と2歳レコードで勝利。同開催で3つ更新と異様な土日だったのもあるのだろう。上り3F34.1は11.3-11.3-11.8と失速ラップにも対応。ただこの極端なタイムは短距離適性を示すものにも思えた。

11/5のG3ファンタジーSは10着と大敗。タイムは1:22.9。下2頭は地方馬

ファンタジーSは過去2走と変わって短距離馬よりスタミナが必要でマイラー有利なレース。レース適性の変化による大敗だと思いたい。シンザン記念ファルコンSで。

 

C〈イティネラートル〉キズナXシプシーハイウェイ

6/11の新馬戦は函館1000m。タイムは0:57.8上り34.1。度外視でいい。

7/24の未勝利戦は札幌1200m。1:10.6と上々なタイム。上り36.0は3位。

9/4のすずらんは10着に大敗。タイムも1:11.9と良いところがなかった。

10/10のりんどう賞1:22.8で勝利。特筆するタイムでもメンバー構成でもないのが正直なところ。

 

A〈ウンブライル〉ロードカナロアラルケット

6/18の新馬戦は東京1400。番手から上り34.2で後続を圧倒し1:22.10.6差で勝利。

10/16のもみじSは5番手から1:21.5と前走より早いタイムで上り33.5を使い0.5差で楽勝。レースセンスの高さと34.2、33.5と幅のあるラップで勝利する柔軟性を見せた。

推定11.0-10.8の末脚はG1でも通用するはず。

本番の阪神は34-35想定。35台のタフなレースでもついていけるなら勝ち負け。

 

C〈エイムインライフ〉Kitten’s JoyXエリシェヴァ 

10/15の新馬戦は阪神1600mで1:35.0とまあまあなタイム。ただ、3番手から見せた上り33.4の末脚は強烈で、11.4-10.7-11.3と他馬を完封。

11/27の白菊賞は6着と見せ場がなかった。やはり短距離向き。

祖母ビリーヴの牝系は今秋熱く注目の一頭だが、晩成血統なので古馬になってスプリンターで大成するか?という一頭。

 

C〈キタウイング〉ダノンバラードXキタノリツメイ

7/2の新馬戦は福島1200mで1:11.6の4着。上り34.72位と見せ場は作った。

8/21の未勝利戦は新潟1600mを1:36.4で勝利。上り33.4と高クッション値での適性を見せた。

連闘で向かった8/28のG3新潟2歳S1:35.9で最速の上り33.0を繰り出し勝利。

推定ラップは11.4-10.6-11.7。

倒した相手はどちらかというと中距離の有力牡馬。内差しでその力差を覆したのは素直に評価。

内差しの利く馬場なら有力な一頭だが坂など不安要素の方が大きい。

 

C〈コンクシェル キズナXザナ 

7/16の新馬戦は小倉1800mを1:48.4で勝利。最後方から最速上り35.4の切れ味を発揮した。

11/20の赤松賞では同様に最後方からの競馬。上り33.6を繰り出したが他馬には劣り6着と最下位。全姉のシンシアウィッシュは中距離路線で活躍中なのでフローラSあたりで期待したい。

 

C〈サウサハウプリティ〉ドレフォンXハヤブサエミネンス *抽選対象

9/3の新馬戦は札幌1500mを1:31.2とまあまあなタイム。上り35.7は最速。

10/2のサフラン1:35.6と優秀なタイムで迫ったが、逃げたサンティテソーロが上り最速35.0ととらえきれなかった。

11/5のG3ファンタジ―S1:21.9で5着。上り34.7は2位と健闘したし、不利もあったが、G1だとさすがに用なし。ただ、重賞で通用する余地は残している。

 

A〈シンリョクカ〉サトノダイヤモンドXレイカーラ 

10/10の新馬戦は東京1600で1:36.6で2位に0.6差圧勝

タイムは平凡も末脚は強烈で上り33.4でラスト2Fは推定10秒台

新馬戦組ジョワドヴィーヴルレッドセシリアまで遡る。

両馬とも11.0、11.1のラップを叩き出しており新馬戦から重賞級の力を見せていた。

シンリョクカも10秒台を刻んだように両馬に見劣らない素質馬。

レッドが東京のマイルからでも好走しているのだから同馬にもチャンスはある。

 

B〈ドゥーラ ドゥラメンテⅩイシス

7/27の新馬戦は札幌1800mでドゥアイズ相手に4着。上り35.4は最速だった。

8/6の未勝利戦は札幌1800mで1:49.1新馬戦より3.3秒早いタイムで上り34.5を使い楽勝。

9/3のG2札幌2歳S1:50.0と前年より0.9遅いが上りは0.4速かった。上り35.7で最速。

推定11.8-11.7と綺麗な加速ラップで差し切った。

過去2年の札幌2歳S勝馬は共にG1馬で一昨年のソダシは阪神JFを制している。

札幌2歳Sからの直行はレッドリヴェール以来勝利のないローテだが、あちらは社台ファーム。本馬は非社台系なのがマイナス。新馬同様出遅れで終了も見える。

力は上位なだけにもったいない。距離は伸びていいタイプだろう。秋華賞で。

 

B〈ドゥアイズ〉ルーラーシップXローズマンブリッジ

7/24の新馬戦は札幌1800m。上り35.6で2位。

ウヴァロヴァイト以下ドゥーラトップナイフとタフな相手に勝利。

8/13のコスモス賞1:50.3モリアーナに完敗。

9/3のG2札幌2歳Sは因縁の相手ドゥーラに0.1の僅差で敗北。上り36.0で上位の力を見せた。

この3か月で0.1差を覆せるなら面白い一頭。何よりノーザンなら休養明けでも。

 

A〈ブトンドール ビッグアーサーXプリンセスロック

7/2の新馬戦は函館1200mを1.11.1で勝利。上り35.6は最速で素質の高さを見せた。

7/16のG3函館2歳S1:11.8で勝利。上り36.6は2位。兵庫JGを勝つオマツリオトコなど好メンバ―が揃っていた。

11/5のG3ファンタジーSリバーラを捉え切れず2着も上り34.2の末脚は最速。上り2位と0.5差で能力の高さを改めて感じさせた。久しぶりの競馬で出遅れたのも痛かった。馬体もプラスで戻して来たし、次走を期待させる仕上がりだった。

 

C〈マラキナイア〉ジャスタウェイⅩカウアイレーン 

6/11の新馬戦は中京1600mを1:34.7で快勝。上り34.7も最速。

外を回って11.5-11.4-12.1のレースラップを上回ったのだから大したもの。

10/29のG3アルテミスS0.3差の5着で4着馬とも着差以上の差を感じた。

完成は来年の秋ごろか。ただ重賞には絡んで切るかもしれない。

 

B〈ムーンプローブ 〉モーリスXスマイリングムーン

10/1の新馬戦は中京1600mを1:36.9で5着。勝ったのはダノンタッチダウンと相手が悪かった。上りは34.4で3位と上々。

10/23の未勝利戦は阪神1600mを1:34.0で勝利。上り34.8と目立たない。

11/27の白菊賞1:34.2で勝利。このローテで2着のリリーノーブルは上り2位で勝利。本番も3人気。本馬にはハードルが高いが、タイムは優秀。困った馬だ。一発はある。

 

B〈モリアーナ〉エピファネイアⅩガルデルスリール

6/5の新馬戦は東京1600を1:36.9で勝利。上り33.0は世代上位で11.2-11.0-11.1のレースラップを制したのも高評価。

8/13のコスモス賞1:50.0札幌2歳Sと同タイムで勝利。2着のドゥアイズもその後好走しておりレースレベルは高かった。番手からしぶとく粘るタイプで上り36.1と2位のタイム。推定3F11.9-11.7-12.5と洋芝でも11秒台を並べた。ドゥーラと比べてもマイラーなので総合力でどうにかしてしまったのだろう。東京を経験済みで阪神にも対応できそう。中120日で勝利すればビワハイジの125日に迫る記録になる。コスモス賞に限れば阪神3歳S時代のゴールドシチー以来。同様にプラス体重が希望。好走すればクラシックでも中心になる。

 

C〈ユリ―シャ〉グレーターロンドンXアンジェリカス 

10/22の新馬戦は阪神1400mを1:22.0で2着。勝ったサザーランドが強かった。

11/13の未勝利戦は阪神1600mに延長し1:34.7とまずまずの時計で勝利。ピッチ走法で重馬場功者。逃げて上り3F34.7(11.8-11.0-11.9)で1位はお見事。水かき馬。

 

C〈ライトクオンタイム〉ディープインパクトXイルミナント 

新馬戦は東京1600を1:34.1で逃げ切りⅤ。スタート1F以外を11秒台で馬也に上り3Fは11.3-11.1-11.6を刻んだ。距離も伸びていい。冬を越しての成長が見込めれば桜花賞も。

なんといってもディープインパクトのラストクロップ。無事に回り切ってもらいたい。

 

AラヴェルキタサンブラックⅩサンブルエミュー

7/10の新馬戦は1:49.5シルヴァーデュークを抑えての勝利。12.0-11.7-11.3のレースラップを34.4の末脚で差し切り。最後はG1級のラップを刻んだ。

10/29のG3アルテミスS1:33.8で快勝。上り3F33.0も最速だった。

前を行く断然1人気リバティアイランドは馬群で苦しんでいたが、

楽に後方を追走したのも良かったのだろう。勝ちに徹した姿勢は良かったが、レース経験という意味では疑問。姉と違って馬体にボリューム感があるのは悪くない。オークスあたりが面白い。

 

C〈リバーラ〉キンシャサノキセキXインドリヤ

7/17の新馬戦は福島1200mで出遅れながらも上り35.3と2位の脚で3着に食い込んだ。

8/14の未勝利戦は新潟1200mで1:09.1で勝利。上り34.9と3位の脚で差し込んだ。

11/5のG3ファンタジーSは1:21.3で逃げ切りⅤ。上り35.0(11.6-11.5-11.9)は5位の数字で良好。1F延長は苦しいが、スプリント路線で活路を見出すか。

 

S〈リバティアイランド〉ドゥラメンテⅩヤンキーローズ

7/30の新馬戦は新潟1600mを1:35.8で勝利。上り3F31.4と豪快すぎたため注目の的に…。去年のナミュールかよ。

10/29のG3アルテミスSは断然1人気で2着に敗退。

勝馬と比べて窮屈な競馬になってしまったのも大きかったのだろうが、レースでの経験と意味では勝ち馬より収穫は大きかった。意外とスタートもよく自在差しタイプな感じも?ギアがかかるまで5秒程度かかっていたし鞍上と共に修正をして向かってくるならばやはり極上の一頭。

12/11のG1阪神JFを制覇。

馬格が物足りないので480㎏くらいが適正か?来年の春には本格化するだろ。